2011.08.06

【実験】新建材住宅 と 無添加住宅 どちらが カビやすい?

 漆喰+無垢床 vs ビニールクロス+合板床  で何がわかる?

 

大手メーカーのパン vs 町のパン屋のパン で何がわかる?

 

   

無添加住宅はカビが生えやすいと思い込まれている方もおられます。今回はそのことを実際の実験をして確かめてみたいと思います。
また、温度や湿度の関係でカビは生えやすいのか? 食パンを実験に使用しますが、スーパーなどで販売されている大手メーカー製のパンと町のパン屋さんで販売されているパンとでは、どちらがカビが生えやすいのか?なども検証してみたいと思います。
ガラスの水槽の中には、温湿度計、コップ1杯の水、街のパン屋さんの食パン、スーパーで売られているメーカー製の無添加表示している食パンを入れています。
 

 実験キットを作り、各内装を再現してみる

まずは、実験に使用する箱を作ってみます。ホームセンターで販売されている水槽を2つ用意します。1つは、ガラスに直接無添加住宅オリジナル漆喰を塗ります。床には無垢材としてのシンゴンのフローリングを置きます。フタになる天井部分にも少し板に傷をつけて漆喰を塗ります。

 
 
 
 
ビニールクロスはホームセンターで販売されているものを使用し、説明書きには、防カビ剤配合や抗菌、でんぷんのりには、カビ止め剤入りというものをあえて購入しました。
メーカー製のパンには、あえて「無添加」と表示されていた
 
 

食パンには、2種類を用意しました。1つは、大手メーカー製のパンで、あえて「無添加」という表示が書いているものを選びました。内容表示をよく見てみると・・・「酸化防止剤」と表示があることが不思議に感じます。


もう1つは、街のパン屋さんで売っているパンを使用しました。こちらは、特に「無添加」とわざわざ表示していません。

初日いきなり湿度に変化が見られました

 

 湿度計を見てみると、70%と56%のちがいが現れました。
 

3日目までパンには変化無し

 

 

4日目、新建材の方で、町のパン屋のパンに変化が・・・

 

 

 

5日目

 

 

6日目カビが顕著に現れた

 

 

無添加住宅の方は変化無し

結果

カビは湿度に影響されます。調湿性の無いビニールクロスの空間では、食べ物などは特にカビが生えやすいということです。
また、知らないうちに食べているスーパーで売られているメーカー製のパンには、お客様からのクレームを減らすためにカビないものを添加されているようです。パッケージにわざわざ「無添加」と書かれているのに全然結果は違ったものとなったことにとても残念でした。
カビが生えない食べ物というものも疑う必要があるのです。
また、ビニールクロスやのりに防カビ剤が添加されていても、室内に置いている物はカビるということもわかりました。
 

大きなちがいは「湿度」

カビは、どこにでも胞子は飛んでいますし、カビにも体に悪いものと、悪くないものとがあります。
湿度が70%を超えてくると、生えやすい環境といえますので、湿度管理は必ず行いましょう。