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皆さんは卵の黄身の色についてどのようにお考えですか?

黄身の色が濃い色の方が栄養価が高いと思っているのではないでしょうか? 私は「濃いのが好き」、いや「薄いのが好き」と意見が分かれると思いますが、どちらがよいのでしょうか。

一般的に、欧米では色の薄いものが好まれ、日本では濃いものが好まれる傾向にあるようです。 実際、米国で販売されているものは、黄身の色はかなり薄いものしか目にしません。
実験してみると、それはとんでもない驚きの事実を知ることになりました。また、これが、非常に興味深い内容で、鳥だけでなく、他の動物や人間にも影響があるのではないかということです。

実際に実験したサイト「花兄園たまご実験室」
http://kakeien.com/jikken.htm 私も今回初めて知ったのですが、養鶏業界では以前から飼料に色素を添加して与えていたということです。これは黄身の色を操作するためで、もともと飼料はトウモロコシを使用しているので、黄色が普通なのですが、飼料に赤色の色素をよく添加して、いかに濃い黄色やオレンジ色に近いものを出そうとしているようです。

実験では赤色色素と黒色色素を使用しています。色素添加後に産んだ卵を毎日集め、ゆで卵にして黄身の変化を観察しています。赤色色素は「パプリカ(赤ピーマン)」、黒色色素は「スダンブラック」を使用。ちなみに、スダンブラックは食品添加物ではなく、実験用の染色に使用される色素です。
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【実験結果】
実験開始後、2日後から少しずつ徴候が出始めて、6日目には完全に驚くような結果が出てきました。赤色はあまりわかりにくようですが、黒色ははっくりとわかりました。シマシマ模様になっているのは、飼料に黒色を添加したものと、無添加のものと交互に与えているためです。
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15日経ったときの卵の色を比較すると恐ろしい色でした。
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同じ色素でイカ墨色素でも同様の実験をすると、この場合は黄身は着色されません。スダンブラックとイカ墨色素の違いはスダンブラックは脂溶性、イカ墨色素は水溶性ということで、体の水分に溶けて、排泄物と共に排出されるものは、卵には出ないで、油にしか溶けないもので体に溜まるものが、卵に出るという恐ろしい事実がわかりました。

これがなぜ恐ろしいことかというと、人間にも置き換えることが出来ます。水溶性の物質と脂溶性の物質の違いで、人間の赤ちゃんにも影響があるからです。

脂溶性物質の恐ろしい代表物質は、ダイオキシンです。あと、農薬なども挙げられます。ダイオキシンは塩素とベンゼン環がある条件の下で化学変化するとその結びつき方でPCBなどのダイオキシン類が生成されます。千葉大学の実験の結果でも、赤ちゃんのへその緒から採取し、母親の血液と赤ちゃんの血液とに同じようにダイオキシン類や残留農薬が含まれていました。

農薬の多く含まれた野菜を母親が食べると、脂溶性のものなら、体内に溜まり、赤ちゃんへ移行していくのです。普通、へその緒は、病原菌や外敵は入らない仕組みになっているようですが、これらの物質は通り超えるとのことです。ベトナム戦争の被爆された方が子供に奇形児として生まれてくるのが事実です。

またこの脂溶性物質というのは、脳へも進入します。シンナーなどの有機溶剤は中枢神経を麻痺させて、脳の関所を破って、脳へ進入してしまいます。

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