Building and Policies 
 むてんかスタイルふくろや の 家づくり

 
 

新基準・家づくりの「ものさし」
 
カテゴリー1.【空気】

健康に気を付けるためには、まず何を想像するでしょうか?
おそらく、「運動」であったり、「食事」または「生活習慣」などを思い浮かべるでしょう。
しかし、あなたは何もしていない時又は寝ている時は呼吸をしています。その空気の質を考えたことはありますか?食べ物や運動は自分で選べますが、住んでいる部屋の空気は選ぶことができません。ですので、住宅を建てる時は、その「空気」の質に少しウエイトをおいてみましょう。

 
 
 1日にどれくらいの空気を吸っているのでしょうか?


おおまかな数字ですが、成人で1回あたり約500mlの空気を吸っているとして、1分間に18回程度呼吸するとすれば、
 
 

0.5L/回 × 18回/分 × 60分/時 × 24時 = 12,960 L

 
1日に12,960 L、ドラム缶65本の空気を吸っていることになります。
 
 
汚染された空気は、鼻や口から肺に入り、すぐに血液(ヘモグロビン)に溶け込みます。そして体内を循環し、汚染された空気に含まれる化学物質(毒)は、水溶性の場合は肝臓で分解されて、尿で排出されますが、脂溶性(油性)の化学物質(毒)は、分解されず、体の脂肪分に溜まっていきます。
 
いつも吸っている空気の中に分解されずに溜まっていくものが混じっていると思うと、一日の呼吸量がドラム缶(200リットル)65本分もあるなら、食べ物だけに気を使うのではなく、空気にももっと気を使わなければと思いませんか?
 
 
 
 
ホルムアルデヒドが本当に悪いと思いますか?





建築基準法でシックハウス症候群の原因といわれるホルムアルデヒドとクロルピリホスの2つのみが規制されています。
確かにホルムアルデヒドは、人体に有害でホルムアルデヒド水溶液ことホルマリンは毒劇法で医薬用外劇物に指定されています。しかしホルムアルデヒド自体は空気中にも存在しますし、玉ねぎやりんご、しいたけなど様々な食品にも含まれていますし、燻製の表面についているのもそうです。古民家の天井部分にある梁が黒いですよね?あれもホルムアルデヒドです。
 

実は、ホルムアルデヒドは、水に溶ける水溶性なので、肺から入って、血液に溶けても肝臓で、蟻酸(ギサン)と二酸化炭素と水に分解されてしまいます。その後、尿として出ていきますので、体には溜まりません。
※一時的には体質により、目がチカチカしたり、お腹がゆるくなったりの急性症状が出る場合があります。
 
何かおかしいことに気付きませんか?
実は、ホルムアルデヒドは、防腐剤の役割を担当しているんですが、建材業界の中で、この物質が簡単に他の防腐効果のあるものに代替えしやすいものだったからなのです。
ですので、化学建材業界は、すぐさま別の代替え物質を建材に添加したので、法律はクリアできますし、 皆さんは、その代替え物質に代わった建材の空気を吸い込んでいる訳です。
 

床下の空気を循環させて
   化学物質過敏症になった

以前、お客様から相談の電話があり、新築したのですが、全く住めず、医者に診察してもらうと、化学物質過敏症と診断されました。すると、工務店が床下の空気を室内に循環させる工法を採用したのですが、シロアリ防除剤として、天然ヒバ油が安全だと思い木部に塗布したのですが、それが室内に充満し、発症したとのこと。いくら天然素材でも、ヒバ油は脂溶性毒ですので、体に蓄積されます。また床下には化学物質でできた断熱材や機械設備のカビも指摘されます。こういった知識が無いと失敗してしまいます

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

人だけでなく、
ペットのアレルギーも
最近のペットは家の中にずっと飼われている時間が長くなったことから、アレルギー症状が出ているペットが多くなりました。犬は人より何倍もの嗅覚なので、室内空気の汚染で犬も辛いでしょう。でも無添加住宅に住むと、ペットも元気になりました。
症状としては、
■体をよくかゆがる■フケがでる■抜け毛が多い(ハゲる)■下痢・嘔吐、顔、耳の内側、目の周り、口周り、内股、足の付け根の内側などが赤くなりかゆがる等

 
 

室内空気測定結果で「空気の見える化」

測定方法  パッシブサンプリング法(拡散方式)
室内空気中成分の捕集は、パッシブサンプラーを吊り下げるだけで簡単に行うことができます。

分析:三浦工業(株) 三浦環境科学研究所
 
1 30分以上換気
全ての窓、扉及び室内建具等を開放し、30分以上維持します。
2 5時間以上閉鎖
屋外、室外に面する窓、扉等を全て閉鎖し、5時間以上維持します。
3 サンプリング
窓、扉等の閉鎖状態を保ったまま、アクティブサンプリングでは30分。パッシブサンプリングでは24時間室内空気を捕集します。
 
 

4 24時間採取後回収
シックハウス症候群の原因物質として、室内有害揮発性化学物質(トルエン・エチルベンゼン・キシレン・スチレン・p.ジクロロベンゼン・テトラデカン)とTVOC(トータルVOC)の有害化学物質濃度測定を行い、検査機関に送ります。
 
測定方法  アクティブサンプリング法(吸引方式)

  分析:(財)日本紡績検査協会
モデルハウスのサンプリング・分析については、厚生労働省による基準において定められています。室内空気中の各成分を、サンプリングポンプを用いてアクティブサンプラーに捕集します。 
 
 
漆喰とコーラルストーンの化学物質吸着実験

1.試験項目
代表的な揮発性有機化合物である、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンを用いて漆喰及び、コーラルストーンがこれらの化学物質をどの程度吸着するかを調べた。
 
2.試験方法
テトラバックに15ppmに調整したこれらの気体を封印し、その中に漆喰とコーラルストーンの資料をいれ、これと何も入れないもの(ブランク値)の3種類を作成し測定を行った。測定は2時間及び24時間後の2回測定を行った。
 
 
 
 

試験日:平成19年6月27日  試験委託機関:ボーケン環境分析試験センター(財団法人 日本紡績検査協会)
 
3.結果と解説


 
2時間経過後の漆喰のガスの吸着を示す減少率%は24%~67.9%となった。
有機ガスは空気中に存在していると自然に分解する。これが、初期に漆喰に吸着され漆喰が保持している間に自然に分解する。従って、すばやくこれらのガスを吸着する性能を持っている漆喰は、室内環境を良好な状態を保持する機能があると言える。
漆喰が、このように化学物質を吸着するのは漆喰の粒子には多くのミクロな空隙がありここに有機ガスの分子が捉えられるためです。
※同時間経過後のブランク値と比較した比率。【(ブランク値-各試料値)/(ブランク値)%】
 
 
 
その他空気に関する話は順次説明していく予定です。
■アレルギーのしくみについて
■抗菌や殺菌をすると、善玉菌も悪玉菌も一旦不活化するが、悪玉菌の方が早く復活する。
■天然素材でも杉や桧は、油に溶ける物質が揮発しているので、あまり体には良く無い。
 

 

近年の住宅高気密化による弊害
ごく近年は省エネルギー化による政策で建物内の気密性を高める方法がとられています。
また、エアコンや集中換気機などを使用すると、ダクト内やフィルターにカビが生え、アレルギーの原因となります。本来、弱い人ほど長時間、家の中にいることになるので乳幼児や妊産婦、病人、障害者、高齢者で、こういう人たちほど、住環境の影響を受けやすいということを忘れてはなりません。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

  
  
  
  
  
  
  
  
健康(Healthy)

【空気】人は1日24時間に空気を13000~14000リットル吸うと言われています。その空気に健康を害するものが混じっていても選ぶことはできません。

【温度】夏、暑い部屋で熱中症によるものや冬、家と外との間での温度差によるもので死亡が増加しています。

【食】ガンの死亡の原因は食によるものが一番多く、また日本の台所でダイオキシンが発生する異変が起きています。これらは住むための最低限クリアしなければならない要素なのです。

長持ち(Durability)

【構造】耐震を強くするには接着剤で固められた木でされています。この接着剤の耐久性は年々劣化していき、20~30年で無くなります。

【湿度】気密性の高い家では、一旦湿気が見えない部分に発生すると、抜けていかず、木や鉄を腐食させます。

【素材】有機物・特に石油製品は加水分解と紫外線で劣化が進行します。また見た目ツルッとした表面材は火事には青酸ガスが発生します。これらは、法律には載っていないとても大事な要素です。

暮らしやすさ(Livability)

【間取り】植物は太陽の光を浴びて、酸素を作り出し、その植物を動物が食べ、その肉を人が食べています。またカロリーとは熱量のことで、太陽が無いとカロリーが生まれず、食べ物も生まれず、体の原動力となるものが無くなります。その太陽の差す方向や時間、風の流れる開口部、長く持つための可変性などとても大事です。
【自然】化学物質や工業製品では人間そのものの力やポテンシャルを発揮できず、ギスギスした生活になりがちです。自然の一部にでも触れることで暮らし方が変わります。
【心地よさ】長く住むためには飽きの来ない自分の好きなことに没頭できる又はゆっくりとした時間が持てる空間が必要になります。